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お気に入りの演奏(レコード、CD編)


京山幸枝若「阿武松緑之助」・・・同名の六代横綱のわかかりし頃の話で、大飯ぐらいで家をおん出され、相撲に入ったがそこでも食い過ぎるってんでおんだされ、その手切れ金一両使ってありったけ飯食って死のう、てんで泣きながら三升飯食っておかわりなんて言ってたらその宿の旦那が驚いて、そういうわけなら自分のひいきの相撲取りに頼んでやるってんで、死なずに済んだ。この旦那の恩に報いるためにも早く出世しなきゃ申し訳がたたねーってんで猛稽古、とんとんとんと出世して、3年目には幕に入って、破竹の6連勝、ついに自分を首にした飯の恨みの関脇とあたる事んなってちょんがらちょんってーお話。ダイソーで買ったCDはライブ録音で非常によい。演者ものりのりなら客の拍手も盛大で会場の熱気がひしひしと伝わるおすすめの一品。最後にばーっと盛り上がって終わることを「切り場のたたみ込み」ていうそうだが、この曲の切り場は実に見事、え〜そんなんあり〜ってかんじ。


相模太郎「灰神楽三太郎 道中日記伊勢の巻」・・・やくざは嫌いなんで、次郎長ものも好きじゃないが、この話は好きだ。ほとんどサル並にバカな野郎の話。落語の粗忽の使者のようなもの。次郎長に使いを頼まれて、挨拶は覚えらんねーから行き先といっしょに紙に書いてもらって出たはいいが、紙なくして亀の甲より年の功ってんで年寄りつかまえて「あたしの行く先どこでしょう」ってようなまぬけばなし。ダイソーのCDでは「灰神楽道中記」となってるが、文京区小石川図書館で借りてきたキングレコードの「灰神楽三太郎」の方が笑える箇所が多いしリズムもいい。同じ話で同じ人でもこうも違うのかと感心。ま、考えてみりゃ俺らも同じ曲やって毎度出来が違うんだから当たり前だのクラッカー。


浪花亭綾太郎「壺坂霊験記」・・・この人は声が好き。「妻は夫をいたわりつ、夫は妻を慕いつつ」で有名なめくらとそのかいがいしい女房の話。会話の部分のリズム、声色、その使い分けが、絶品。ここまでスゴイ人は他にいるのかいな。このひと、めくらだそうで、だからこそこんだけスゴイ声色の使い分けに精通できたんだろなー。


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